関連規格
特に対応する試験規格は見当たらないが、暖房器具使用中の温湿度部分布の測定などを行っています。

暖房器具の使用時には、室内の温度分布が大きく変化し、暖房方式によってその特性が異なります。
解説
試験チャンバー内に評価対象の暖房器具を設置・運転し、運転時の温度変化をチャンバー空間内27点の多点同時測定を行うことにより、温度分布変化を測定します。
エアコン
上下温度差:天井付近に温風を吹き出すため、暖かい空気が上部に滞留しやすく、床上から天井の間で比較的大きな温度差が生じやすいです。
足元の冷え:足元の温度が上がりにくく、特に冷えを感じやすい傾向があります。
温度の立ち上がり:室温の上昇は比較的早く、短時間で暖房効果が感じられます。
石油ファンヒーター
上下温度差:エアコンと同様に温風を利用するため、上下の温度差が生じやすいが、エアコンよりは温度差が小さい傾向にあります。
湿度の変化:燃焼により水蒸気が発生し、室内の相対湿度が高くなることがあります。
温度の立ち上がり:室温の上昇は中程度で、エアコンよりは時間がかかる場合が多いです。
床暖房(温水式)
上下温度差:床からの放射熱により、床上から天井の温度差は小さく、非常に均一な温度分布が得られます。
快適性:足元から暖まるため、体感的な快適性が高く、特に冷え性の方に適しています。
温度の立ち上がり:室温の上昇には時間がかかりますが、安定した暖房効果が持続します。
実績
暖房器具メーカー、家電メーカー、空調機器メーカーなど
関連情報
- 加湿器使用時の湿度分布測定