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浮遊菌の調査は、医療施設、食品工場、クリーンルーム、学校など、空気中の微生物汚染度を評価・管理するために重要です。
解説
浮遊菌は、落下菌法やエアサンプラー法によりサンプリングし、同試料を培養させて分析します。
落下菌法(パッシブサンプリング)
方法:寒天培地を入れたシャーレを測定場所に設置し、一定時間(例:5〜20分)開放して自然に落下する微生物を捕集します。
特徴:簡便で特別な機器を必要としません。定量性が低く、空気中の浮遊菌全体を正確に測定することは困難です。
適用例:学校環境衛生基準や食品製造現場での簡易的な汚染評価に使用されます。
エアサンプラー法(アクティブサンプリング)
方法:エアサンプラーと呼ばれる装置を用いて、一定量の空気を吸引し、寒天培地に微生物を捕集します。
特徴:定量的な測定が可能で、空気中の浮遊菌濃度を正確に評価できます。
適用例:医薬品製造区域や食品工場など、高度な衛生管理が求められる環境で使用されます。
培養法
捕集した微生物を適切な培地で培養します。細菌は30〜37℃で2〜5日間程度、真菌(カビ)は25℃で5〜7日間程度培養します。培養後に形成されたコロニーの数をカウントし、空気1立方メートルあたりの生菌数を算出します。また、必要に応じて、顕微鏡観察で菌種を特定します。
実績
エアコンメーカー、食品工場など
関連情報
・オフィス・住宅における侵入花粉量の実測調査