関連規格
| 機関名 | 規格番号 | 内容 |
| 国際電気標準会議(IEC) | IEC63086-2-1 | 集じん性能 |
| 日本電機工業会(JEMA) | JEM1467 附属書B | 脱臭性能 |
| 日本電機工業会(JEMA) | JEM1467 附属書C | 集じん性能 |
| 米国家電製品協会(AHAM) | AHAM AC-1 | 集じん性能 |
| 中国(国家規格) | GB/T 18801 | 除去性能(粒子状物質) |
空気清浄機は室内空気汚染対策として有効であり、今後も健康志向の高まりや環境問題の意識の高まりと共に、さらに普及が進むと考えられています。
空気清浄機は室内空気汚染対策として有効であり、今後も健康志向の高まりや環境問題の意識の高まりと共に、さらに普及が進むと考えられています。
解説
(一社)日本電機工業会による試験規格JEM1467は、家庭用空気清浄機の各種性能の評価方法が規定されたものであり、一般に広く用いられている。
特に、カタログ等に記載されている「適用床面積」は、本規格試験により求められる評価指標である。
汚染物質除去性能に関しては、附属書B~Gにまとめられており、それぞれ以下の内容になっている。
| 附属書 | 内容 |
| B | 脱臭性能試験 |
| C | 集じん性能試験 |
| D | 浮遊ウイルス除去性能評価試験 |
| E | 付着ウイルス抑制性能評価試験 |
| F | フィルタ捕捉ウイルス抑制性能評価試験 |
| G | PM2.5除去性能評価試験 |
除去性能の他には、消費電力試験、風量試験、騒音試験などがある。
附属書B 脱臭性能試験
脱臭性能試験は、初期性能試験と耐久性能試験に大別されます。
・初期性能試験
気積1m3のアクリルボックス内に空気清浄機を設置し、タバコ煙中の主要な臭気物質であるアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸が30分間でどの程度除去できるか、検知管により測定して評価します。
・耐久性能試験
上記の試験を繰り返し、30分間での除去率が50%未満になるまでのタバコ本数からフィルタの耐久年数を求めるもので、フィルタの交換時期を求めるために必要な試験です。
附属書C 集じん性能試験
集じん性能試験は、初期性能試験と耐久性能試験に大別されます。
・初期性能試験
気積20~32m3のチャンバー内にて、タバコを燃焼させてタバコ煙粒子を発生させ、同粒子濃度の変化を空気清浄機を運転しない場合(自然減衰試験)と運転する場合(機器運転試験)にて30分間測定する。その時の濃度減衰の傾きから集じん能力(P値)を算出して評価する。また、集じん能力(P値)から適用床面積を算出することができます。
・耐久性能試験
タバコ煙粒子への曝露に1m3アクリルボックスを、各時点での集じん能力の評価に20~32m3のチャンバーを用いて評価します。
すなわち、1m3アクリルボックス内にて空気清浄機をタバコ煙粒子に曝露させていき、適宜、上述の初期性能試験と同様にして各時点における集じん能力を求め、濃度減衰時間が2倍に達した時(≒集じん能力が初期の半分以下になった時)までの曝露タバコ本数(耐久本数)から耐久日数を求められます。
附属書D 浮遊ウイルス除去性能評価試験
附属書E 付着ウイルス抑制性能評価試験
附属書F フィルタ捕捉ウイルス抑制性能評価試験
附属書D~Fはウイルスに対する除去性能、抑制性能を求めるものであり、同様の方法を真菌(カビ)、細菌に適用することにより、真菌、細菌に対する除去性能、抑制性能を求めることもできます。
附属書G PM2.5除去性能評価試験
PM2.5に対する除去性能の基準が定められており、附属書Cの集じん性能試験と同様の試験を行うことにより、PM2.5の除去に対応しているかの判定を行うことができます。
風量試験
JIS C9603 附属書1により測定を行います。
当研究所では、同JISに基づく風量試験装置を完備しており、空気清浄機の風量を正確に測定することができます。
実績
家電メーカー、空気清浄機メーカー、空調機器メーカー、商社など
関連情報
- ベーシック評価パック:風量、騒音、消費電力、適用床面積(集じん性能)の試験パック
- アドバンス評価パック:5大汚染物質(粒子状物質、化学物質、臭気物質、アレルゲン、微生物)の除去試験パック