製品試験 - 発生試験 -

教材備品

関連規格

機関名 規格番号 内容
日本教材備品協会(JEMA) 教材・教具の安全基準 教材備品の化学物質発生量基準
日本規格協会(JIS) JIS A 1901 小形チャンバー法
日本規格協会(JIS) JIS A 1911 大形チャンバー法
日本規格協会(JIS) JIS A 1912 大形チャンバー法

教材や学校備品から放散する化学物質により、学童や生徒などが健康を害する事例(シックスクール)が生じています。

解説

教材備品や玩具は、化学物質曝露による健康影響が大きい子供が使用するため、化学物質放散に対する安全性が特に求められます。当研究所では、JISチャンバー法に基づき、教材教具や玩具の化学物質放散試験を承っています。

学校環境衛生基準

厚生労働省の室内濃度指針値の策定を受けて、文部科学省では「学校環境衛生基準」に教室内の化学物質(6物質)濃度について基準値を設けました。同基準では、学校では年に1回、化学物質濃度の定期検査をすることとなっております。

学校環境衛生基準(揮発性有機化合物)
化学物質 基準値
ホルムアルデヒド 100 μg/㎥(0.08 ppm)
トルエン 260 μg/㎥(0.07 ppm)
キシレン 200 μg/㎥(0.05 ppm)
エチルベンゼン 3800 μg/㎥(0.88 ppm)
スチレン 220 μg/㎥(0.05 ppm)
パラジクロロベンゼン 240 μg/㎥(0.04 ppm)

日本教材備品協会の「学校教材・教具の安全基準」

文部科学省の認可団体である(一社)日本教材備品協会では、教材・教具の化学物質放散量について試験法と安全基準を定めており、安全基準をクリアした製品に対して、認定マークを付与しています。認定マークは製品や教材備品のカタログにも表示され、学校関係者が教材を選定する際の目安となっております。当研究所は同基準認定における唯一の指定検査機関となっております。

測定対象物質

ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、パラジクロロベンゼンの他、VOC43成分、アルデヒド類12成分にも対応しています。

教材備品からの化学物質発生量測定結果の一例
教材備品からの化学物質発生量測定結果の一例
教材備品からの化学物質発生量測定結果の一例

関連情報

  • JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法-小形チャンバー法
  • JIS A 1911 建築材料などからのホルムアルデヒド放散測定方法-大形チャンバー法
  • JIS A 1912 建築材料などからの揮発性有機化合物(VOC)、及びホルムアルデヒドを除く他のカルボニル化合物放散測定方法-大形チャンバー法
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