関連規格
| 機関名 | 規格番号 | 内容 |
|---|---|---|
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 1901 | 小形チャンバー法 |
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 1911 | 大形チャンバー法 |
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 1912 | 大形チャンバー法 |
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 1460 | パーティクルボード、MDF |
| 日本規格協会(JIS) | JIS K 5601-4-1 | 塗料 |
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 6922 | 接着剤 |
| 日本規格協会(JIS) | JIS A 9504 | 人造鉱物繊維保温材 |
| 中国国家規格(GB) | GB/T 23825 | ホルムアルデヒド放散量 |

合板、接着剤、塗料、断熱材などの建材から放散するVOCはシックハウスの原因物質とされており、各建材の化学物質放散速度を測定することが求められています。
合板、接着剤、塗料、断熱材などの建材から放散するVOCはシックハウスの原因物質とされており、各建材の化学物質放散速度を測定することが求められています。
解説
建材等の化学物質放散速度に関する基準
・改正建築基準法
2003年施行の改正建築基準法には、クロルピリホスの使用禁止、ホルムアルデヒド使用建材の制限が設けられています。これに伴い建材関係のJISの新設や改訂が行われました。
ホルムアルデヒドの放散に関する等級区分(建築基準法施行令第20条の7)
| 種類 | 表示 | 内装仕様の制限 | 放散速度[µg/(㎡・h)] |
|---|---|---|---|
| 制限対象外 | F☆☆☆☆ | 面積制限無し | 5以下 |
| 第三種 | F☆☆☆ | 床面面積の5倍(換気回数0.7/h以上) 2倍(換気回数0.5~0.7/h) |
5~20 |
| 第二種 | F☆☆ | 床面面積の0.8倍(換気回数0.7/h以上) 0.35倍(換気回数0.5~0.7/h) |
20~120 |
| 第一種 | 無し | 使用禁止 | 120超 |
・建材からのVOC放散速度基準
建材からのVOC放散速度基準化研究会(事務局:財団法人建材試験センター)により、下記のVOC放散速度基準値が設けられています。
建材からのVOC放散速度基準化研究会(事務局:財団法人建材試験センター)
| 対象VOC | 略記号 | 放散速度基準値[µg/(㎡・h)] |
|---|---|---|
| トルエン | T | 38 |
| キシレン | X | 120 |
| エチルベンゼン | E | 550 |
| スチレン | S | 32 |
測定法
JIS A 1901 小形チャンバー法 建材等から放散される揮発性有機化合物の測定法として、2003年に小形チャンバー法が制定されました。
測定対象物質
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、パラジクロロベンゼンの他、VOC43成分、アルデヒド類12成分にも対応しています。
実績
建材メーカー、住宅メーカーなど
関連情報
- JIS A 1901:建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法-小形チャンバー法
- JIS A 1911:建築材料などからのホルムアルデヒド放散測定方法-大形チャンバー法
- JIS A 1912:建築材料などからの揮発性有機化合物(VOC)、及びホルムアルデヒドを除く他のカルボニル化合物放散測定方法-大形チャンバー法